重要なのは経営計画の策定
経営を行うにあたり、まず、経営者が行うべきことは経営計画の策定です。これは、今後、経営を行なうにあたっての道筋と考えてください。確かに、経営計画なしでも経営を行なうことは可能です。
ただ、みなさん考えてみて下さい。旅行に行くときに下調べもせず、予定もたてず、事前準備もしないで行く方がいるでしょうか?たしかに、いきあたりばったりで、旅行を楽しむ方もいらっしゃるでしょう。しかし、まず、ネット等により目的地の観光スポットや宿泊施設、ルート、料金等を調べてコストパフォーマンスの高い旅行日程をたてるのではないでしょうか。
経営もこれと同じです。事前に計画をたてるからこそ経営の方向性は間違っていなかったのか、予算の範囲内で実施できたのかを確認してこそ、経営にフィードバックできるのです。
経営状況を指数で把握したい方へ
経営分析の目的
経営分析は、その目的は様々ですが、大きくその目的を分類すると、「収益構造の分析」、「財務体質の分析」、「成長性の分析」、「キャッシュフロー分析」等があげられるのではないでしょうか。
上記の分析は、「キャッシュフロー分析」は別として、いずれも数値を比率等に読み替えて、規模・業種の異なる企業を比較し、自社がどのようなポジションにあるかということを認識するために行います。
決算書等の数字だけの比較では企業規模等により単純に比較分析は出来ません。そこを補うのが、この「経営分析」なのです。
KPIによる経営管理をしたい方へ
ビジネスの目標を数値化した指標
KPIとは、key performance indicators(主要業績評価指標)を要約したもので、経営の指標を計数化したものです。
みなさんがご存じのKPIと言えば、例えば、ROE(株主資本利益率)・ROA(総資産利益率)など財務に関するものが多いのではないのでしょうか?
KPIは、あくまでも経営の指標であり、経営に関する目標を様々な観点から計数化したものです。
指標の視点としては、
- 財務の視点
- 顧客の視点
- マーケティングの視点
- 業務プロセスの視点
- 従業員の視点
などがあります。
それでは、なぜKPI設定による経営管理が必要なのでしょうか?
少し語弊はあるかもしれませんが、それは、数値がすべてを語るからです。組織がある程度大きくなると、会社全体の利益よりも、各部門等の利益が優先されがちとなります。
その場合に、数値的に把握しやすく、皆の納得がいきやすいのが、KPIとなります。KPIにより個人の感情等ではなく一つの指標に目標を定め、それを達成すべく行動し、評価も公平に行うことができるようになります。
会社の規模と業種に合ったKPIにより、出来ることから少しずつ、業務改善をしてみませんか?
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