起業の目的は?
まず、起業の目的を明確にすること。目的が、消極的な理由ではなく、積極的な理由により起業することが継続・成功への必要条件となります。
事業のノウハウはありますか?
起業する分野でのノウハウがあることが必要最低条件ではないでしょうか。資金・計画が十分であってもノウハウがなければ、お金は出っ放し、計画は「絵に描いた餅」で終わるでしょう。
逆に、ノウハウさえあれば、資金・計画は後からでもなんとかなる場合もあります。
事業計画、資金計画はしっかりできていますか?
事業計画の重要性を軽んじている方も結構おられます。
「とりあえず、起業時の融資のために一般的なフォームに記入すればよいんだ。」と、考えている方。ちょっと考えてみてください。見知らぬ場所に旅行に行くとき事前の計画・準備・情報収集なしで行きますか?
確かに、いきあたりばったりで行かれる方もおりますが、事前計画を立てて行くほうが、無駄がなく、効率的に、費用もおさえて行くことが出来るはずです。
事業計画・資金計画も同様、経営を無駄なく、効率的に、費用をおさえてするためには、必要不可欠なものとなるのです。
起業後の経営へのバックアップ体制は?
現在は、ネット社会であるため、ネットで検索すれば起業に関する情報はある程度は入手できます。
しかし、それは断片的かつ一般的な情報がほとんどであり、個々に適合した統一的な情報というものはまずありません。そのため、みなさんが思っている以上に前提が一つ違えば、結果はすべて異なってきます。一般に書籍・ネット等で記載されている内容はあくまでも一般的なものであり、個々により異なる事情はまったく考慮されておりません。
そのため、我々も含めた各種専門家の出番となるのです。単に起業さえできればよいと考えている人はそれまでですが、前述している10年後の生存者に入りたいというのであるのでしたら、事前のリスク削減、長期的な観点に立った行動が、各種専門家による助言により実現されるのです。
2年間分ぐらいの生活費は準備していますか?
起業される方で、よくいらっしゃるのが、手持資金があまりなく、起業時に主として借入に依存して事業を進められるかたがおります。
確かに、個々の事情はあるのでしょうが、あまりにも無謀な行為です。個人の状況は様々で、結婚している人、親と同居している人、独りで生活している人等人それぞれです。
しかし、やはり起業直後しばらくはお金は出ていく一方ですので、起業後すぐによほどの収入が見込める方以外は、事前に2年分ぐらいの生活費を準備しておくほうがよいでしょう。
配偶者の理解と覚悟は?
配偶者がいる方は、必ず、配偶者に理解をしてもらってから起業したほうがよいと思います。起業して順調にいけばよいのですが、前述のように10年後の生存率を考慮すると、一番重要なのは身内の理解であると思います。
まあ、理解してもらうというのは、なかなか難しいとは思いますが、せめて、覚悟はしてもらいましょう。
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